

はじめに:飼い主の足や手にスリスリしてくる愛らしい仕草。見ているだけで幸せな気持ちになりますが、「なぜスリスリしてくるのか?」と疑問に思う方も多いはずです。実はスリスリには、愛情表現だけでなく「縄張りのマーキング」「要求」「安心の確認」など複数の意味が隠れています。本記事ではスリスリ行動の代表的な意味、対象別の違い、注意点、そして信頼関係を深めるコツまでを分かりやすく解説します。
最もよく見られるのが「あなたを信頼している」「仲間だと認めている」というサインです。猫は仲間同士で匂いを共有することで安心を確かめ合ってきました。飼い主に体をこすりつける行為は、その名残で「この人は私の仲間だよ」と伝える行動です。ゴロゴロ喉を鳴らしながらスリスリする場合は、特に安心感や幸福感の表れと考えて良いでしょう。
猫の頬や額、口の周りにはフェロモンを出す臭腺があります。スリスリすることで自分の匂いを残し、「ここは自分の場所」「この人は自分の仲間」という情報を周囲に伝えます。人にはほとんど分からない匂いですが、猫にとっては重要なコミュニケーション手段です。新しい家具や来客があった直後にスリスリが増えるのは、このマーキング行動の一環と考えられます。
スリスリと鳴き声を組み合わせて「ごはんちょうだい」「撫でてほしい」「ドアを開けて」といった要求をすることもあります。スリスリのあとにじっと飼い主を見つめたり、鳴きながら体をこすりつける場合は「何かしてほしい」という意味であることが多いです。
| 対象 | 考えられる意味 |
|---|---|
| 飼い主の手や足 | 愛情・信頼・安心 |
| 家具や壁 | テリトリーの確認・安心づけ(マーキング) |
| 他の猫 | 仲間意識・社会的挨拶 |
| 知らない人 | 警戒を解くための情報収集・様子見 |
| 顔や髪 | 特に親密な信頼・愛着 |
頻繁に家具や壁にスリスリする場合、環境の変化やストレスが原因の可能性があります。引越し・家族の変化・新入り猫などがないか確認し、落ち着ける隠れ場所を作ってあげましょう。
「スリスリすればごはんがもらえる」と学習してしまうと、エスカレートすることがあります。給餌時間を一定にし、要求行動に応じすぎないことで行動を落ち着かせます。
行動の変化は、ストレス・体調不良・老化などのサインの可能性があります。食欲や排泄、活動量も併せて観察し、気になる場合は動物病院で相談してください。
猫のスリスリは、愛情、マーキング、要求など複数の意味を持つ大切なコミュニケーションです。相手や状況によって意味が変わるため、対象・音(鳴き声)・しっぽの動きなどを合わせて観察すると正しく読み取れます。スリスリを受け止めることで、猫との絆はさらに深まります。今日スリスリしてくれたら、ぜひ優しく声をかけてあげてくださいね🐾
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🐱初めて猫を飼う人へ|準備するものと最初の3日間の過ごし方
🏠はじめに:猫を迎える前に知っておきたいこと
初めて猫を飼うときは、ワクワクする反面「何から準備すればいいの?」「最初の数日はどう過ごせばいいの?」と不安になりますよね。
猫は犬と違って環境の変化にとても敏感な動物。
正しい準備と最初の対応で、今後の信頼関係が大きく変わります。
この記事では、初めて猫を迎える方向けに「準備リスト」と「最初の3日間の過ごし方」をわかりやすく紹介します🐾
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🧺【STEP1】猫を迎える前に準備するものリスト
猫との暮らしを快適にするためには、最低限の準備が大切です。
以下の7つをそろえておけば安心です。
① トイレと猫砂
猫はきれい好きなので、トイレ環境が最も大切。
・トイレは猫の体の1.5倍以上の大きさが理想。
・砂は「鉱物系」「紙系」「木系」などありますが、子猫には粉が少ないタイプを。
💡ポイント:
猫が来てすぐ使えるように、事前に砂を入れて設置しておきましょう。
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② 食器とフード
・ごはん皿、水皿は陶器またはステンレス製が清潔で◎
・最初はブリーダーさんや保護主さんが与えていたフードをそのまま継続します。
急な変更はお腹を壊す原因になります。
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③ ベッドと安心できる場所
猫は狭くて暗いところが大好き。
段ボールにタオルを敷いた簡易ベッドでもOK。
安心できる「自分だけの場所」を作ってあげましょう。
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④ キャリーケース
病院や引っ越し時にも必須。
ハードタイプが安定し、においがつきにくいのでおすすめです。
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⑤ 爪とぎ
家具への被害を防ぐために、早めに設置。
段ボール・麻・カーペットなど、猫の好みを観察して選びましょう。
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⑥ おもちゃ
猫じゃらしやボールなど、動きを真似るおもちゃを用意。
ただし、最初の数日は遊びすぎず、猫のペースを尊重します。
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⑦ 爪切り・ブラシ・ケア用品
定期的なケアで健康維持。
特に長毛種はブラッシング必須です。
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🌸【STEP2】猫を迎えた「最初の3日間」の過ごし方
猫を新しい家に迎えるとき、最初の印象がとても重要です。
焦らず、ゆっくり慣らしていきましょう。
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🕊 1日目:環境に慣れさせる日
猫は知らない匂いや音に敏感。
最初の日は、静かな一部屋だけを使わせるのが理想です。
✅ ポイント
–
部屋のドアを閉め、隠れられる場所を確保
–
こちらから無理に触らない
–
ごはんとトイレの場所を教えるだけでOK
猫が家具の下に隠れても心配いりません。
1~2日は「観察期間」です。
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🌙 2日目:少しずつ距離を縮める
この頃から猫があなたの存在を意識し始めます。
✅ やること
–
ごはんやおやつを手渡ししてみる
–
静かな声で話しかける
–
目をじっと見ずに、ゆっくりまばたきをして「安心サイン」を送る
💡豆知識:
猫同士の“信頼サイン”はゆっくりまばたき。
人間が同じ動作をすると、猫も安心してくれます。
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🌞 3日目:少し遊びを取り入れる
猫が慣れてきたら、おもちゃで軽く遊んであげましょう。
まだ抱っこは無理にしないでOK。
✅ やること
–
猫じゃらしで短時間遊ぶ
–
ごはん後に軽くブラッシングを試す
–
トイレ・食欲・排泄の様子をチェック
この3日間を丁寧に過ごすことで、猫は「ここが自分の家だ」と感じ始めます🐾
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💡よくある質問(初心者さんが迷いやすいポイント)
Q1:家の中を自由に歩かせていい?
→ 最初の数日は1部屋だけにして、慣れたら徐々に解放します。
Q2:先住猫がいる場合は?
→ お互いの匂いをタオルで交換しながら、少しずつ慣らしましょう。
直接の対面は早くても3日目以降です。
Q3:夜鳴きがひどい時は?
→ 寂しさや不安から鳴くことが多いです。
構いすぎず、声かけだけで安心させるのが◎
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🌼まとめ:焦らず、猫のペースに合わせて
初めて猫を迎えるときは、「仲良くなりたい!」という気持ちが先に立ちますが、
猫にとっては新しい環境がストレスになることも。
まずは「安心」と「静かな時間」をプレゼントしてあげてください。
3日経つ頃には、きっとあなたのそばでリラックスした表情を見せてくれるはずです🐱✨