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日別アーカイブ: 2025年9月7日

猫が快適に過ごせるお部屋の温度と湿度の目安|季節ごとの工夫とポイント 鹿児 島 猫ブリーダー

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猫が快適に過ごせるお部屋の温度と湿度の目安|季節ごとの工夫とポイント

猫と一緒に暮らしていると、「お部屋の温度や湿度はどのくらいがちょうどいいのかな?」と気になる方は多いのではないでしょうか。

人間にとって快適な環境と、猫にとって快適な環境は似ている部分もありますが、実は少し違いがあります。特に猫は体温調整が得意ではなく、湿度や温度の変化に敏感な動物です。そのため、飼い主さんがお部屋の環境を整えてあげることが、猫の健康や快適な生活につながります。

今回は、猫にとって快適に過ごせるお部屋の温度や湿度の目安、そして季節ごとの工夫や注意点をまとめました。

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猫にとって快適な温度と湿度の目安

猫の適温は一般的に 18〜26℃ くらいが目安とされています。

さらに湿度は 40〜60% が理想的です。

温度が低すぎると…

体が冷えて免疫力が下がり、風邪をひいたり膀胱炎などのリスクが高まります。子猫や高齢猫は特に体温調整が苦手なので注意が必要です。

温度が高すぎると…

熱中症の危険があります。猫は汗をかけないため体に熱がこもりやすく、夏場は特にエアコンや風通しを工夫してあげなければなりません。

湿度が低すぎると…

空気が乾燥して、猫の皮膚がカサカサになったり、鼻や喉の粘膜が乾いてウイルスに感染しやすくなります。

湿度が高すぎると…

ダニやカビが繁殖しやすくなり、皮膚トラブルやアレルギー、さらにはカビ毒による健康被害が出ることもあります。

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季節ごとの工夫

春・秋

気候が安定している季節ですが、昼夜の寒暖差には注意が必要です。

・窓を開けて自然の風を取り入れるとリフレッシュできますが、猫が脱走しないように必ず網戸ロックや柵を設置しましょう。

・夜間は冷えることがあるので、猫が好きな毛布やベッドを置いて「自分で調整できる場所」を用意してあげましょう。

日本の夏は高温多湿で、猫にとって一番過ごしにくい季節です。

・冷房は 26℃前後 を目安に設定し、直風が当たらないように注意します。

・留守番のときも必ずエアコンを使用するか、除湿機能を利用して湿度を下げましょう。

・冷感マットや大理石プレートを置いて、猫が涼めるスポットを作るのもおすすめです。

・水分補給も大切なので、複数の場所に新鮮なお水を置いておきましょう。

暖房の使い方に注意が必要です。

・理想は 20℃前後 をキープ。エアコンやこたつ、ヒーターなどを使う場合はやけどや低温火傷に注意しましょう。

・加湿器を使って湿度を 40〜60% に保つことが大切です。特に冬は乾燥によって猫も風邪をひきやすくなります。

・暖かい毛布や猫ベッドを設置し、寒さが苦手な子にはペット用ヒーターを用意しても安心です。

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快適な環境を作るための工夫

1.

温度計・湿度計を設置する

部屋の体感だけでなく、数値で確認できるようにしましょう。猫がよく過ごす場所に置いておくと安心です。
2.

猫が自分で選べるスペースを用意する

冷たい床、日向、毛布の上など、温度の違う場所を複数作ってあげると猫自身で調整できます。
3.

換気を忘れない

空気がこもると湿度や温度が上がりすぎ、カビやダニの原因になります。短時間でも窓を開けて換気することが大切です。
4.

エアコンや加湿器のフィルター掃除をこまめにする

汚れたフィルターはアレルギーや病気の原因になります。定期的に掃除して清潔を保ちましょう。

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子猫や高齢猫の場合の注意点

子猫や高齢猫は体温調整が苦手なので、特に配慮が必要です。

・子猫は寒さに弱いため、冬場はペットヒーターや毛布でしっかり保温。

・高齢猫は暑さにも寒さにも弱いため、急激な温度変化を避けることが重要です。

また、病気を抱えている猫ちゃんは普段よりも快適な環境が必要になることがありますので、かかりつけの獣医師に相談して調整してあげると安心です。

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まとめ

猫にとって快適なお部屋の環境は 温度18〜26℃、湿度40〜60% が目安です。

ただし、猫の年齢や体質によっても快適さは異なるので、温度計や湿度計を活用しながら調整していきましょう。

私たち飼い主が少し気を配るだけで、猫ちゃんは一年中快適に過ごすことができます。

猫がのびのびとリラックスしている姿を見ると、それが環境が整っているサインでもあります。

ぜひ、ご自宅の環境を見直して、猫ちゃんにとって居心地の良いお部屋を作ってあげてくださいね。