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日別アーカイブ: 2025年11月4日

猫の風邪は放っておくと危険!症状・種類・治し方を獣医が解説する完全ガイド

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猫の風邪は放っておくと危険!症状・種類・治し方を獣医が解説する完全ガイド

 

猫がくしゃみをしたり、鼻水を垂らしていたりすると「もしかして風邪?」と心配になりますよね。
実は、猫の風邪は人間のように軽く考えてはいけません。放っておくと重症化し、肺炎や食欲不振などにつながることもあります。

この記事では、猫の風邪の原因や種類、症状別の見分け方、自宅でできるケア方法、病院へ行く目安まで、わかりやすくまとめました。

初めて猫を飼う方や、愛猫の体調が気になる飼い主さんはぜひ参考にしてください。


🐾 猫の風邪の主な原因と種類

猫の「風邪」と呼ばれる症状の多くは、ウイルスや細菌による感染症です。
代表的なものを挙げると以下の3種類がよく見られます。

① 猫ヘルペスウイルス(FHV)

もっとも一般的な原因で、目やに・くしゃみ・鼻水などの症状が出やすいタイプです。
一度感染すると体内にウイルスが潜伏し、ストレスや体調不良で再発することもあります。

② 猫カリシウイルス(FCV)

発熱・口内炎・食欲不振を起こしやすいタイプです。口の中に潰瘍ができるため、よだれや痛みでごはんを食べられなくなることも。
感染力が強く、多頭飼いでは広がりやすい点に注意が必要です。

③ 猫クラミジア感染症

結膜炎を起こすことが多く、目の周りが赤く腫れたり涙が増えたりします。
放置すると慢性化して視力に影響を与えることもあります。


😿 猫の風邪の主な症状チェックリスト

  • くしゃみ・鼻水が出ている
  • 目やにが増えている・涙目
  • 食欲がない・元気がない
  • 熱っぽい(耳や肉球が熱い)
  • 咳・鼻づまり
  • よだれが増えた

これらの症状が複数ある場合は、猫風邪の可能性が高いです。
特に2日以上食欲がない・ぐったりしている・膿のような鼻水が出る場合は、早めに動物病院を受診してください。


🏠 自宅でできるケアと注意点

軽度の場合、環境を整えることで回復をサポートできます。以下の3つがポイントです。

① 保温と湿度管理

猫風邪の回復には体温維持が大切です。
部屋の温度は25〜28℃を目安にし、乾燥を防ぐため加湿器を使いましょう。

② 水分と食事のサポート

食欲がないときは、ウェットフードや温めたスープ状のごはんを与えます。
水を飲まない場合は、ペット用ミルクやチュールタイプの補水ゼリーも効果的です。

③ 目や鼻のケア

ぬるま湯で湿らせたコットンで、目や鼻の汚れをやさしく拭き取りましょう。
市販の人間用点眼薬や抗生物質の使用はNGです。必ず動物病院で処方を受けてください。


🏥 病院に行くべきサイン

次のような状態が見られたら、早急に動物病院を受診しましょう。

  • 高熱(39.5℃以上)
  • 呼吸が荒い・口で息をしている
  • 全く食べない・水も飲まない
  • 黄色や緑色の鼻水
  • 目の周りが腫れている

猫は体力が小さいため、風邪が長引くと命に関わることもあります。
軽く見ず、早めの受診を心がけましょう。


🌸 風邪の予防と再発防止のポイント

  • 定期的なワクチン接種(特にカリシ・ヘルペスウイルス)
  • ストレスの少ない生活環境を整える
  • 寒暖差を避け、体を冷やさない
  • 多頭飼いの場合は新入り猫の隔離を徹底

ウイルス性の猫風邪は一度かかると再発しやすいため、
普段から免疫力を保つことが最大の予防になります。


🐾 まとめ

猫の風邪は「よくあること」と思われがちですが、重症化すれば命の危険もあります。
くしゃみや鼻水、目やになどの小さなサインを見逃さず、早めのケアと受診を心がけましょう。

猫が快適に過ごせるように、日々の健康チェックと愛情いっぱいのケアで支えてあげてくださいね😺💖