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猫耳の魅力を知ろう!リンクスティップとイヤーファーニシングの秘密
猫を見ていると、ついつい惹きつけられてしまうパーツのひとつが「耳」です。
ピンと立った三角形の耳、くるくる動く姿、そしてよく見ると先端や内側からふわっと伸びる毛――。
実はこの耳毛にはそれぞれ名前があり、猫の魅力をより深く知る手がかりになります。
今回は、耳の先からピンッと生えている「リンクスティップ」と、耳の内側をふわふわ覆う「イヤーファーニシング」について、その役割や由来、猫種ごとの特徴までたっぷり解説します。
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耳の先にある長い毛「リンクスティップ」
リンクスティップ(lynx tips)とは、猫の耳の先端からまっすぐ上に伸びている長い毛のことです。
まるで耳の先に小さな羽根飾りがついているようで、とても愛らしい見た目をしています。
名前の由来
この毛の名前は、野生の「オオヤマネコ(Lynx)」に由来します。オオヤマネコの耳先にも黒く長い毛がピンと伸びており、それと似ていることから「リンクスティップ」と呼ばれるようになりました。
見られる猫種
リンクスティップはすべての猫にあるわけではありません。特にメインクーンやノルウェージャンフォレストキャット、サイベリアンなど、耳や被毛が豊かな長毛種に多く見られます。
短毛種でも個体差でリンクスティップが生えている場合がありますが、長毛種ほど顕著です。
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リンクスティップの役割とは?
リンクスティップにはいくつかの役割があると考えられています。
1.
聴覚の補助
耳の先端で音の振動を感じ取りやすくすることで、わずかな物音にも反応できるという説があります。
ただし、科学的な裏付けはまだ不十分で、実際の効果は不明な部分もあります。
2.
耳の保護
森や草むらで生活する猫にとって、耳先を保護する役目があった可能性があります。風や雨、木の枝から耳を守る天然のカバーのような存在です。
3.
外敵への威嚇や存在アピール
リンクスティップがあることで耳がより大きく見え、相手に迫力を与える効果があったのではないかと考えられています。
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耳の内側に広がる「イヤーファーニシング」
耳の内側にふわっと広がる長い毛は、「イヤーファーニシング(ear furnishings)」と呼ばれます。
これはリンクスティップとは別物で、耳の内側をカバーする役割があります。
役割
–
耳の中をゴミやほこりから守る
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冷たい風や虫の侵入を防ぐ
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保温効果で寒い環境でも体温を奪われにくくする
特に寒冷地で発達した猫種では、このイヤーファーニシングがとても長く、耳の入り口を完全に覆ってしまうこともあります。
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長毛種に多い理由
リンクスティップやイヤーファーニシングが目立つのは、長毛種の猫です。
寒い地域で生まれた猫種は、厳しい自然環境に適応するために全身の被毛が豊かになり、耳の毛も発達しました。
そのため、北欧原産のノルウェージャンフォレストキャットや、アメリカ北東部で生まれたメインクーンなどは、耳毛がふさふさしています。
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お手入れは必要?
基本的に、リンクスティップやイヤーファーニシングはカットする必要はありません。
猫にとって自然な機能を果たしているため、そのまま残しておくほうが良いです。
ただし、耳の中に毛玉や汚れが溜まってしまう場合は、耳掃除や軽いブラッシングで清潔を保ちましょう。
無理に切ってしまうと猫が落ち着かなくなったり、耳の保護機能が弱まる可能性があります。
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写真映えも抜群!
リンクスティップがある猫は、写真に写したときにとても魅力的に見えます。
耳先からぴょこんと伸びる毛が、まるで王冠の飾りのように猫の表情を引き立てます。
Instagramやブログでも、この耳毛をアップで撮った写真は猫好きの間で人気です。
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まとめ
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耳の先から伸びる毛は「リンクスティップ」
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耳の内側に広がる毛は「イヤーファーニシング」
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どちらも長毛種や寒冷地原産の猫に多い
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実用面と見た目の両方で猫の魅力を高める要素
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基本は自然のままにしておくのがベスト
猫の耳毛は、ただの飾りではなく、その猫の歴史や暮らしの背景を映し出す大切なパーツです。
もしおうちの猫ちゃんにリンクスティップやイヤーファーニシングがあったら、ぜひじっくり観察して、写真にも残してあげてくださいね。